みんなでつくる高館の『安全マップ』~6月11日現地調査と7月3日発表会レポート~

2026年7月7日

初夏の風が気持ちよく吹き抜けた6月11日、青い空と白い雲に見守られながら、高館小学校の三年生が今年も「安全マップづくり」の現地調査に出かけました。子どもたちのまなざしは、どこまでもまっすぐ。通い慣れた通学路にいつもと違う視点で立ち止まり、「ここは安全?」「ここはちょっと気をつけよう」と、自分の言葉で確かめていく姿に、沿道の大人たちも思わず目を細めました。地域のあたたかなまなざしが、子どもたちの背中をそっと押していた一日です。 6月の青空の下、現地調査に出発する児童たち

伝統が息づく「安全マップづくり」とは

高館小学校の安全マップづくりは、高館地区連合町内会の「安心安全まちづくり部」と小学校が手を取り合い、15年ほど前から続けている地域の宝物のような取り組みです。子どもたちと地域の大人が一緒に歩き、通学路や遊び場を自分の足で確かめる——その実感の積み重ねが、地図となって形に残り、次の世代へと受け継がれていきます。地図はただの紙ではなく、「まちを大切に思う心」を描き込んだ私たちの合言葉のようなもの。毎年更新されることで、変わりゆくまちに寄り添い続けています。 地域の地図を囲み、安全ポイントを確認する様子

6月11日、三年生と歩いたまち——現地調査の一日

この日の主役は三年生。先生と地域の方に見守られながら、児童たちは気づいたことを付箋に書き込み、写真に撮り、地図に落としていきます。「車のスピードが出やすい道」「曲がり角で見えにくい場所」「夕方になると暗くなる通り」——子ども目線ならではの発見が次々に。何度も通っている道でも、仲間と一緒に歩くと、まちの表情が少し違って見えるから不思議です。帰り道の「ただいま」に、ちょっぴり誇らしさが混じるのを私は感じました。 通学路を歩きながら危険箇所を探す三年生と地域の皆さん

7月3日、発表会で広がった学び

7月3日(金)には、調査の成果をまとめた発表会が開かれました。子どもたちは元気いっぱい、でも要点はしっかり。「ここは気をつけて歩きたい」「こうすればもっと安全に通れそう」と、一人ひとりの言葉に、体験がぎゅっと詰まっていました。会場には地域の方々も駆けつけ、うなずきながら耳を傾ける姿が印象的。発表を聞いていると、ただ危険を並べるだけでなく、どうすれば安心に近づけるかを一緒に考える“対話の輪”が、少しずつ広がっていることに気づきます。学びは、子どもから大人へ、そしてまた次の子どもへと、ちゃんと循環しているのですね。 体育館で安全マップの成果を発表する子どもたち

原点をもう一度——「人が隠れやすい場所」への目配り

発表会では、物理的な危険(スピードが出やすい道路、見通しの悪い交差点など)に関する気づきが多く紹介されました。一方で、活動の原点にある「人が身を潜めやすい場所」にも、もう一歩踏み込めたら——という声もありました。たとえば、背の高い植え込みの裏、人気の少ない路地、長い塀で死角ができる曲がり角、夜間に暗くなるスペースなど。来年に向けて、チェックリストに“隠れやすさ”の視点を加える、写真の撮り方を工夫する、時間帯を変えて再調査する——そんな小さな工夫が、地図の精度と安心感をぐっと引き上げてくれるはずです。私も「つい見落としがちな死角」に、もうひと呼吸おいて目を配ろうと心に刻みました。 見通しの悪い場所など、人が隠れやすいスポットを確認

あなたも仲間に——参加のしかたとこれから

この活動は、地域の誰もが“当事者”として参加できるのが魅力です。 - 保護者の方へ:通学路の“いつも”を、子どもと一緒にもう一度歩いてみませんか。気づきをマップに寄せるだけでも大きな力に。 - シニアの皆さんへ:長年の生活の知恵は、子どもたちの最高の教科書。昔からの道の変化や、夕暮れ時の危ないポイントを教えてください。 - 学生・若手社会人へ:写真や地図アプリが得意な方は大活躍。デジタルの力で、地図の見やすさ・伝わりやすさを一緒に磨きましょう。 - 事業者の皆さんへ:店先の明かりひとつ、声かけひとつが地域の安心に直結します。安全マップの掲示・協力もぜひご検討ください。 活動は例年、初夏の現地調査と夏の発表会が節目になります。詳しい日程や参加方法は、高館小学校または高館地区連合町内会の安心安全まちづくり部まで。まずは「次、いつやるの?」と気軽に声をかけてください。あの青空の下、同じ歩幅で歩く一歩が、まちの未来を明るくしてくれますから。 地域と学校が一緒に作った安全マップと笑顔の集合写真 最後に。私たちが作っているのは“危険の地図”ではなく、“安心へ向かう道しるべ”。今年の気づきを来年につなげ、来年の工夫をまた次の年へ。そんな優しい循環を、これからも一緒に育てていきましょう。

次回もご一緒に